2016年7月10日 「ファリサイ派との論争」 (マルコ10:1〜12) |
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今週の御言葉 「ファリサイ派の人々が近寄って、『夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか』 と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。 イエスは、『モーセはあなたたちに何と命じたか』と問い返された。 彼らは、『モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました』と言った。」 (マルコによる福音書10:2〜4) |
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離縁状を書くということは、夫が確かに妻を去らせたことの証拠になります。 聖書の時代に、女性が自立して生きていくことは難しいことでした。 男性と結婚し、夫婦となることで生きていくことができました。 ですから、離縁された女性は、離縁状を持っていることで、再婚しやすくなります。 この律法は離縁された女性を守るという意味があったと言えます。 ただし、ひとたび妻を離縁した夫は、再び離縁した女性を妻に迎えることはできません。 たとえ女性が再婚した夫が死んだとしても、その元妻を元夫が再び妻に迎えることはできません。 離縁状とは、それほどまでに重いものだということです。 覚悟がなければ書くことはできません。 そうであるならば、簡単に書いてよいものではありません。 離縁状を書くというこの律法は、離縁状を書けば離縁できますと教えているのではなく、 逆に簡単に妻を離縁してはいけないということを教えているということができます。 |
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江古田教会牧師 浅野正紀 |