2017年5月28日 「ピラトからの尋問」 (マルコによる福音書15:1〜15) |
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今週の御言葉 「ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。 そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。」 (マルコによる福音書15:15) |
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神の子が異邦人、すなわちローマ人に引き渡されて、侮辱され、 鞭打たれて、十字架にかけられようとしています。 主イエスの十字架刑は、主イエス自らによって、予告されてきた神の御心でした。 だからこそ、主イエスは、いっさい弁明することなくすべて黙って受け止めました。 祭司長たちは、ユダヤの宗教指導者たちであるにもかかわらず、 実は、知らず知らずの内に、神の子にねたみを抱き、 神の子を死へと追いやろうとしていました。 知らず知らずの内に神に逆らってしまう人間の罪が浮き彫りにされています。 神の子である主イエスは、人間の罪をすべて黙って受け止めて 十字架の苦しみを受けようとされています。 神の子である主イエスは、私たちが生きているこの世界に降りてきてくださり、 この世界の醜い罪を受け止め、あらわにされ、苦しみを耐え忍ばれる方です。 私たちの誰よりもどんぞこに落ちて下さいました。 そして、思いもよらない方法で、罪と苦しみに打ち勝とうとされます。 このことは、何度考えてみても不思議なことです。 |
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江古田教会牧師 浅野正紀 |