2018年4月8日 「すべての人のための救い」 (使徒言行録15:1〜5) |
|||
今週の御言葉 「ところが、ファリサイ派から信者になった人が数名立って 『異邦人にも割礼を受けさせて、モーセの律法を守るように命じるべきだ』 と言った。」 (使徒言行録15:5) |
|||
エルサレム教会において、教会の指導者である使徒が中心になって、 救いにおいて割礼は今も有効なのかについて協議することとなりました。 これがいわゆるエルサレム使徒会議です。 エルサレム使徒会議で問題になったことは、 救いは、結局、割礼を受けたユダヤ人にしか与えられないのか、 それとも割礼の有無に関係なくすべての人に与えられるのかということでした。 この議論は、ユダヤ人が中心の初期の教会においては避けて通ることのできない大きな問題でした。 もし新約の神の民である教会に入るために、割礼が必要であるならば、 結局のところユダヤ人しか救われないことになります。 これでは、すべての人の救いは成りたちません。 ですから、この割礼の問題を乗り越えることは、教会が世界に広がることにつながることでもありました。 パウロは、人が救われるために、イエス・キリストへの信仰以外に必要なものはないと考えていました。 このイエス・キリストの信仰以外に救いの条件をつけることはパウロにとって絶対に許せないことでした。 教会は、この割礼の問題を乗り越えることで、全世界に広がって行こうとしています。 異邦人が救われるために召されたパウロの働きは このエルサレム使徒会議を境にして、さらに広がって行こうとしております。 |
|||
江古田教会牧師 浅野正紀 |